この男が、本当に成長した人です。
講座に来た人や生徒には少し話すこともあるけれど、僕も同じ考えです。
僕も自分のキャリアを考えれば、加藤諦三の推薦の元、せっかくあちこち推薦して育ててくださるというのだから有難く恩恵を受けていればいいのだけれど、僕も彼と同じくこの世界の中に入ってわかりました。
上に行ってものらりくらりの繰り返し。
結局は金と権威が動かす世界。
精神医療の世界がこういうことになっていたとは。全て繋がっていたのだと知り、僕は当初「もう海外に行こう」と思いました。
モルモットと同じだったのだな、と気づきました。
全て繋がっている。
俺は助かりたい。
冗談じゃない。
どうしたらいいの?なんて言い続けていた人間は、その分今まで恩恵に預かってきたのだから仕方ない。
僕がはみ出して叩かれていた頃、どこかでちやほやされたり、誰かに慰めてもらったり助けてもらったりしてきただろう。
だからイーブンだ。僕は過去にみんなが得たものを捨て、馬鹿にされて生きてきた。自分を助けてくれもしなかった人たちを、助ける必要がない。
自分が目指したところの人たちに、助けてもらえばよい。
それが自分の仲間たちなのだから。
自らが選んだ道、後悔はしないだろう。
どうせ死ぬならなんだかわからないうちに死んだ方が楽だ。
生き方は本人が選ぶことなのだから。
でも、彼を知り、ここで逃げていいのかと考え直しました。
僕は加賀武士の子だから。
そして彼もまた、そのような血を受け継いでいるようだから。
何が起きているのかはわかっています。
でもどうせ信じないでしょう。
誰を応援しているかで、なんとかなる程度に思っています。
自分たちが行動を変えない限り、「既に賛同しているから今に至っているのだ」とわからないのだから。
口で言っているだけ。実際には権威に従って権威を押し上げる。
言っても無駄。
隠れることと逃げることしか考えない。
他人を押しのけていち早く権威や金のあるところにしがみつきたい。
自分だけは助かりたい。優しいことを言いながら助かるところで笑っていたい。
助からない人は人で、誰かに気に入られれば助けてもらえると考えるほど、今起きていることを軽く考えている。
現実味がないのだから。
全体をここまで退行に向かわせてしまったのだから、ひとりひとりに話したところで軽い扱いしかできない。
なんかわからないけど、従っていればなんとかなるんじゃないの?
という発想が神経症者であることは僕はよくわかっています。
自分が褒めてもらえる状態でさえあれば、認めてさえもらえればなんとかなる。
自分が認めてもらえれば全てうまくいくと思うのが、自分を中心に世界が動いていると思っている状態だから。
想像力の欠如。
まずい、親を叩かせては逆効果だ、と気づきましたが、どうしたらいいものかと考えていました。
みな親を食ってしまった。
仇を討たねばならないと気づかなかった。
親を相手に被害者になり、そのまま一族崩壊。
この流れも、一から説明していたら長くてしょうがない。
「このままでいたら、誰に気に入られようとどうにもならない。」
とわからない。
それどころか、もう生まれた時から僕たちは奴隷のレールに乗せられている。
それに気づかない。
文句を言ったらなんとかなる、正しいことを言えばなんとかなる。
良い子は助かる。と「覚えこませた」ことでもう僕たちの負けは決まった。
従順な良い子であることが幸せに必要であると教えるのは危険———
もう「褒めて認めてくれる人」なんてどこにもいない。
全部自分でやらなくてはならない。今までもそうだったのに、あたかも「従っていなくてはならない場所にいるつもりで生きていただけ」。
「ちゃんとやってるのに!」と怒っている人がいるが、ちゃんとなんてもうない。
誰かが決める場所になんかもういない。
「彼らは新しいコンテクストにいることに、まだ気づいていない」
だからもう誰も決めてくれない褒めてくれない、新しい場にいるのに、その新しい立場だと気づかないまま生きている。
他人の批難など、自分が人に嫌だと言った程度のもの。別に自分を決めたわけでも評価したわけでもなんでもない。
侍の…と連呼してきました。
以前、たまたまなのか、魂が呼び合ってくれるのか、あの鬼の平蔵の子孫が訪ねてきました。
「何が許せないですか?」との問いに
「権力が許せねえ。」
奇遇だな、僕もだ。
敗戦後、侍の魂、日本の精神を消しにかかってこられている。
そしてもう絶滅寸前になっている。
僕たちは嘘をつかれて架空の世界に生まれ育っている。
まさかこんな天地がひっくり返るようなことがあるとは、この島国だからこそできたこと。
洗脳。誰もが自分が洗脳されて生きているとは全く思わない。
僕は気づいて、驚愕しました。そして即異国に行こうと思いました。
「わかってる人たちは海外に行く手段も持ってるからね、慌てないよ。」
誰かが言っていました。
そうか、知っている人たちは、最初から知っていたのだなと。
知らないと言えない、わからないと言えない、人に合わせて自分も平気なふり。
「どうしたらいいの?」
と聞けば必ず自分を他人が助けてくれると信じている。
自分で生きなくてはならないと、考えて判断しなくてはならないと、思ったことがない。
良い子にしていれば、死ぬまで誰かが助けてくれる。守ってくれる。
では、助けて守る側は誰?
お父さんとお母さん。
心理的に子供のまま。育つまで知らない人たちも皆で育ててくれる。
この世界にいる子供は自分だけだから。
その感覚。
人が助けてくれるのは、自分が困っているからだ、と思う。
どんなに困っていても、他人は助けられないし、助けたいかもわからない。
「やりたくないなら、他人はやらない。義務なんかない。」
そして全員自分がまず最優先。どんなに親切だろうが他人は後回し。
そんなものは当たり前。まず自分ひとりの身を守り、子供の身が次。
太郎さん、すまん。
何をしたいのかわかっていて、俺はいつまでも勇気なく。
確証なんて得ることは不可能なことなのに、自分では確実と思っても他人に言うのは「結果が出てから」と思ってしまう。
この人このままだと死ぬな、と確信してみても、神経症の人は「絶対」を求める。
だからとりあえず、本当に死ぬかどうか間違いなく死ぬと結果でわかるまで、待っていなくては。
そうでなくては「絶対」を求める人には答えられない。
相手の希望を聞くならば、間違いないように終わるまで見てから「やっぱり死んだね」と言うしかない。
未来に絶対とは言えない。少なくとも僕は昔から、自分だけは確信したら動くけれど。
動いていいのは自分だけだから。他人に口出しは無用。
神経症の人は不可能なことを求める。
どうしたらいいのか?も確実な未来。
そんなことは人間には無理なので、結果が出るまでは見ているだけ。
つまり手遅れになって終わってから。
確実な未来とは、その未来が今になった時わかるものだから。それしかない。
もう上を通って正しいことなど、絶対に降りてこない。
大勢に撒かれる形になるころには、暗号のようになっている。
正しいことは、間接的な表現でバラまかれている。
検証して確認できる人は、どちらにせよわかる。
しかし、確認できない人たちは、よくわからないからとにかく強いものに従うだけ。
モルモットのレーン、家畜のレーン。
流れては死んでいく、地獄行きのベルトコンベヤー。
人間とは、恐ろしいものだ。
皆は権威が好きだ。真実より安心できることを聞きたいから。
人間は不安になればなるほど、自信がなければないほど、権威あるものが真実であると信じるために努力する。理由付けをする。
つまり自尊心が高くならねば、力あるものを嘘だとすら思えない。
根拠の全てが「聞いただけのこと」。しかし、権威が言えばそれは体験したかのような真実に思える。
思おうとするのが、人間の心理なのだ。
僕はたまたま、江戸時代から変わらない内容の教育を受け継いでいた。
だから助かった。気づいた。
アイデンティティを失っていなかった。
おかしいと思うものに、従わなかった。
侍が黙って終わったはずはない、何かを見えないように残したはず、と信じていた。
彼らは教育の中に侍魂を残した。
僕たちは江戸時代にはアメリカンインディアンのように、本当に内面的に成長した国にいた。
確かに今は退行に向かっているが、ある時これまでの善悪が覆された。
そこから始まった。
頑張って間違ったことを信じているから、正しいと思うことをやればやるほど苦しくなる。
最初から、そのように出来上がっている。
心理の側面から考えれば、この全体の窮地を脱していくには心理的に成長するしかない。
つまり神経症を治すしかない。
侍の末裔は、「自分は何もしなくても良い子で見ていれば大丈夫」とは決して思わない。
必ず、これが正義と思うものに出会ったら、俺「も」やらねばと思うはず。
なぜか説明はできない。そのように教育されてきている。
太郎さんも、核が燃えている。わかる。
あの胸の奥から何かが込み上げてくるような、燃えるような感覚があるのだとわかる。
もっと、もっと言わねば、と思いながら、いつも様子見をしてしまう。
だがもう時間がないのだなと、この演説を見ていてよくわかった。
太郎さんから見える光景が、今そうしなくてはならないように見えているならば、もうまずい。
ちなみに、僕が見る光景も、もう絶望的だ。
僕は母の元に行きこう言った。
「俺たちは最初から騙されている。あそこを動いてはいけなかったんだ。今まで気にしていた健康のあれこれも、やってきたことを考えれば今癌になっていることは当たり前なんだ。俺がせっかく専門知識を得るようになったのだから、老いては子に従ってください。社会では嘘しか言われていないんだから。」
家族はみんなでやっていかなきゃダメなんだ、と母に長々と説法した。
力を合わせて生きなくては、人間は生きていけない。
気に入るとか気にいらないとか、そんなものはみな同じ。
それでも一緒にやっていくのが家族というものです。
母はもう、考えることはできない。幼児退行化は進み、僕の目から見たらもうだいぶおかしい。
一般的には、この日本では普通に見えるだろうが。
もうだいぶ色々書いたりしているような気もするが、Refresherぷらすの方に是非有料会員登録してほしい。
これから「世間では言ってはいけない医療の話や歴史の話」を動画で上げていく。
権威の元に入れば、もう自由は利かない。
しかしそこからはみ出せば、生きていくこともできない。
それでもやるんだろう、太郎さん。
ここまで捨て身になるとは。
異国の監督があなたの映画を撮るのもわかる。
本物のヒーローだから。
大将クラスになれる男前、僕は彼を以前から支援している。
僕は領民の近くでみんなの様子を見ながら、中心を遠目にみつつ、その穴を見破る役。
元々、そういう役目の家に生まれている。
信じられないよね。僕も気づいた時はちょっと動揺し過ぎて、なんだかわからなかったし頭がおかしくなったかと思った。
それっぽいことを言う人も沢山見かけはするけど、その人たちも本当のところよくわかってはいない。
全体を面で考えられる人は、滅多にいないようだ。
僕たちは力を合わせなくてはならない。
最初から金持ちに生まれた人たちが、なぜ庶民を大事にすると思ったのだ。
〇〇だから、そうするもの。
そんなものを決めた人たちが守ると思うのか。
それは「守らせるため」に作っただけで、作った人は守らない。
ルールは守るために作るんじゃない。使うため、守らせるために作るのだ。
彼らとしては、してやったりなのだろう。
これだけ従順な国民性。
そして江戸時代が平和だっただけに、お上はそれなりに自分たちのことをちゃんと考えてくれるもの、と思い込んでいる。
時代が変わって上が変わっても、「お上はこういうもの」とこれまでの歴史ですっかり安心してしまっている。
正しいことを真面目にやる。
昔はそれでよかった。大昔は。
「こうすればいいよ」と言われた通りにしていてもなんとかなったのは、昔は上が違ったからだ。
日本人は真面目で、質素でも不満一つ言わず、子を沢山成し、民族性を捨てない。
つまり、上だけ変えれば、自分たちが疲弊するだけの教えであっても、真面目に働き、褒美に感謝し、質素でも「頑張っていればいつかは」と昔の感覚でやり続け、疑問一つ持たない。
江戸で培った感覚を生かせば、勝手に頑張って勝手に搾取されて、勝手に死んでいく。
それまでに、頑張って異国の人々が暮らしやすい国に作り替えてもらえばよい。
ということだ。
もっと貧しい水準にして働かせる予定だった日本人。
だが、今の水準にした方が良いと判断された。
他の後進国と違い、日本には他にないものがあったから。
見事発展を遂げ、これから国ごと献上するところだ。
僕たちは勝手に死んでいく。
生きているのもいけないような気がしてきているから。
そのように、追い込んでいったのだから。
心理的にはどこまで計算されていたのか知らない。
だが、アイデンティティを捨てさせるということは、そういうことだ。
親を恨んで、他人の真似をして、自分たちの構成要素を捨て、自己の同一性を失う。
自分探しを始めることになる。
だが、残念ながらまだ侍は残っているぞ。
また残っているぞ。
昔から何があったか忘れない、元々日本にあった教育を受けた、昔を知る末裔がまだ生き残っているぞ。
思考能力を奪えば、一網打尽だ。
「どうしたらいいの?」と簡単に人に聞く人がいるが、自分の分だけでも「考える」というのは大変なことなのだ。
その労力を、使ったことのない人は知らない。
そして使わなかったから、能力が育っていない。
周りに守ってもらえると思い込んでいるということは、周りに否定されたら一貫の終わりだと思う、ということだ。
そんなことがあるわけないけどな。
君に否定されても、僕が一貫の終わりにならないように。
肯定されれば大丈夫、と思う人たちは、そもそも今までだって頑張っていい子にしてきたのに、ちっとも大丈夫な結果にならないどころか、どんどん窮地に立たされていることに疑問を持った方がいい。
わからないことがあると、自分がわからないという理由だけで、「今、質問して良い場所と相手」かどうかも考えずに質問して当然のように答えてもらえると思う人がいる。
「それを聞く君は誰?」
その誰?がわからない。
それがアイデンティティを失ったということだ。
自分が名乗る前に、相手に話しかける。
自分で自分が誰なのか、相手に理解可能な形で証明することが、何よりもまず先なのだ。
他人から見た時、異質であり、なんだかわからない存在なのは、自分の方なのだから。
怖いのは周りではない。
周りの人は、あなたが怖い。