日本の国防、精神担当 最上です。
という役目になろうと思う。前からだが、要は戦争が終わっていないということなのだから、この心理戦国時代において日本の国防の精神を担当することにした。
物質的に敗北、次は精神を崩壊させて民族壊滅というわけだ。
何を言っているのかわからない君は、僕が書き続けているあれこれを読んでくれ。
今回は日本人の特性についてだ。
少なくとも僕たちにとっては善き精神だ。
有難い。申し訳ない。
僕たちが言う「謙虚」のことだ。
これが仇になっている。
親が味方のふりをした敵。
なぜそんなことが起きたのか。外から侵食されているからだ。
味方のふりをしてやってくる敵。
日本人は親切にしてくる人に対して「有難い」「申し訳ない」の気持ちを持つ。
味方だけならこれで構わないのだ。
だが「もう敵はいなくなった」と思っているところに、本物のスパイが入り込んでいる。
するとどうなるか?
矛盾したやり取りが生まれてくる。
人格はコミュニケーションを通じて「うつる」。
そして洗脳は「言語や映像を使う」ことで気づかぬうちにされていく。
今の日本人はもう自分で考えることができない。意思がない。
心理的には本当に壊滅状態だ。
だが、まだ能力が残っている。
この二千年王朝で培われた技術は健在だ。
海外ではその能力で高い評価を受ける。
科学技術のことだけではない。様々な分野において日本人は世界で尊敬されている。
だがそれを日本人自身が知らないのだ。
「これは日本に残された最後の国力かもしれない」とさえ思う。
日本人は「団体戦」に強い。
元々和を重んじて一体となって生きている民族だった。
個々の意思が失われても、目的がひとつになれば驚異的な能力を発揮できる。
器用な手先、統率のとれた動き。
そして繊細さ、正確さ。
素晴らしい能力を発揮する。そこに意思がないとしても、「誰かが目的をはっきり与えた時」に底力は発揮される。
とてもまずい事態だ。
日本人は能力の高さはそのままに、自虐的な思考になり意思を失っている。
考えない。従うだけ。
その能力を使い倒されるだけ。
真面目で働き者だ。だからどこまでも命令に従って働く。
志を持たせるということが指導者にもできない。
報酬を与えることで行動を促しても、一時は快の感情によって喜ぶが、自尊心は段々低くなる。
継続して自尊心を育てるためには、志が、使命感が必要だ。
元気に育っている子供たちもいる。意欲的に育つ。
しかし、楽しいことを一生懸命やったその先がない。
「なんでも好きなことしていいよ」になったら、人は目的を見失う。
「有難い」「申し訳ない」
とても良いことのはずだった。
だが、今は味方だけではないから、それ以上のものが必要だ。
真に相手のためを思う気持ちだ。利他的な気持ちだ。
それがあると、相手のためを思うから相手に依存させたりしたりしなくなる。
道理を通した相手の自立を邪魔しない本当の愛情がわかるようになる。
彼らは待っているのだ。
自分が「状況の一部」になっているのだ。
言われた通りに望まれた「状況の一部」になり、待っているのだ。
いつ終わるのかと。
よく見てくれ。
最初から何も起きていない。
敵が入り込んでいるのだ。
恐ろしいことだ。戦争に負けるとはこういうことなのだ。
武力でコテンパンに叩きのめされた後は、精神の侵食が待っているのだ。
文化を、歴史を、自尊心を破壊し、共同体を崩壊させた後は民族意識を失い、この民族は滅んでいくのだ。
世界最古の王朝。
かの大英帝国でさえ16世紀ごろから成立したというのに、その遥か前から続いている世界最古の王朝が統一してきたこの国は、今国民が民族の意識を失っていくことで、絶滅の危機に瀕している。
能力はそのままに、意志さえ失わせれば、こんなに素直で従順な奴隷たちはいない。
なにせ、世界は善で作られていると思い込んで目の前の人もよく見ないで敵を味方にして生きていくのだから。
敵は普通良い事を言ってくる。
良いことしか言わないから、いい人だ!と思うのが幼児だ。
善だけで作られた世界があるとしたら、その世界はこの現実世界と全く接点がない。
自分一人で生きている世界しかないだろう。
ここは現実の人間社会なのだから。