あなたは死ぬまでひとり ~無料記事~

 心の世界を出られない人のためには、正反対のことを言わなくてはならないのだと思いました。

 既に分かっている人は違う意味でとらえるのでそれはそれでもういいのです。

 自分の心の世界に「他人が一緒に生きている」と勘違いしている人に必要なことは「私は死ぬまでずっと一人だ」と自覚することでしょう。

 自分が生きていると思い込んでいる「第一の世界」は自分にしか認識できない、自分を中心に「勝手に解釈した世界」です。それは現実ではありません。

 誰の世界が正しいか、ではなく、それはすべての人にある心の世界であり、想像で作られたものです。

 すべての人が、誰とも同じ人生を生きません。

 だから自分の人生は他人にはわかりません。

 ずっと一人です。最後まで一人です。最初から一人です。

 全員がそのたった一人の世界を生きて死んでいく。

 それが当たり前の現実です。

 死ぬまで誰にも脳内の世界などわかってもらえません。

 しかし、互いに同じです。自分も他人の人生はわかりません。

 その孤独は誰もが耐えなくてはならないもので、それでもみんな同じ「物質的な世界」を介して生きているのですから、協力しなくては生きて行けないので仲間になって協力していけばいいのです。

 一生誰にもわかってもらえない、ずっと人に知られることなく一人で生きていくんだ

 と、考えたらものすごく寂しく、孤独じゃないですか?

 でも「では自分は他人のことがわかるのか」と考えたら、わからないでしょう。自分も自分の望んでいることを、他人にできるのかと考えたら現実的に無理でしょう。不可能です。

 だから、しょうがないのです。

 不可能なことを人間相手にやらせようとしているから、いつまでも不幸だと思わなくてはならないのです。

 生まれた時から親も子も、すべての人がバラバラの人生です。他人の人生を本人のように知ることができる人はいません。

 その当たり前の孤独を乗り越えて人は大人になっていくのです。