テレビドラマや映画、アニメなど、ストーリーのある作品を他人と一緒に観ていると、その人の人格や成長度が見えてきます。
とはいえ、成長度に関しては自分を超える人は理解できませんから、少なくとも自分よりは未発達な人がわかると言った方がいいかもしれません。
それだけではなく、視点や性格も見えてくるでしょう。
どんな風にわかるのか。
大抵の場合はただの性格のように捉えている部分かもしれません。
特徴があります
- 深刻なシーンで笑ったり、ドラマ性を完全に無視した感情を持っている(個人差の笑いどころなどは除く)
- 子供のようなコメントをする(いちいち出てくるものについて説明したり、評価のような感想を述べるなど)
- 感想の表現が貧困(超面白い、すごかった、など、主観的結論以外が言えない)
- 観ていて思いついた自分の話をしょっちゅうし始める
- まるで自分が監督かのような目で見て感想を述べる
- 感情移入ができない、主人公や他登場人物の気持ちになって観ることができない
など
情緒的な面が未発達だと、大人が感じるものはまだ感じられません。
共感力も想像力がないので持てません。
なぜ笑うのかわからない、と驚くようなシーンでいきなり笑うのは、今見ている劇中のシーンの内容が理解できないからです。
そのようなことは、「セリフでの説明がない場面」になるとよく起きます。
今回はあまり深く突っ込んで長く説明はしません。
しかし、皆さんも考えて本質的なことだけは理解してください。
三歳の子に大人のドラマを見せても、その中で起きることがわからないから三歳の視点で見て面白いと思った場面で笑います。
それと同じです。
内面的にはそれぞれ発達度合いが違います。
道徳性も同じように普段の行動や反応の中に現れます。
皆さんがやたら思い込みで行動して時間の無駄遣いとならないよう。
また人をよく知り貶してかかるようなことにならないよう。
もし誰かと親しくなっていきたい時には、一緒に何かの作品を観てみるのもいいでしょう。
その場合は、どちらかと言うと映画よりはテレビドラマのようなものがお勧めです。
内容的には「ありえない妄想を叶えたもの」よりも、現実的な人間ドラマや感情表現があるものが良いでしょう。
勿論、アニメでも構いません。
なんでもいいので、一緒に観てみると
「その人はどんなことを面白いと思い、悲しいと思うのか」
などもわかっていくでしょう。
人の悪い面を洗い出すためではありません。
それぞれを知り、自分自身がそれに適応した対応を見つけていくためにも、人はよく知っていく必要があるのです。
注意点は、「本ではダメ」ということです。同じ本を貸し借りして読んだなどでは今回説明していることは期待できません。
勝手に進んでいく映像作品で、かつ一緒に観られるものに限りこの方法を勧めます。
実際のコミュニケーションでも「スピードについていけない」のでは噛み合わなくなるでしょうから、今観たものを今どう解釈して反応するかがわかる映像作品が最適なのです。
最後に、最も重要なことは「わかっても言わないこと」です。
本人にも、他人にも言わず、自分の中で理解してどうすべきかだけ考えましょう。