SNS、高校生でもやっていない子 ~無料記事~

 日本でも外国でも、子供たち学生たちは

「SNSをやっていないと話題についていけない、仲間にはいっていけない」

 などの不安を抱えています。しばらく前にアメリカの大学で調査や実験をしていた話も引用したと思いますが、子供たちがSNSから離れても生活できるように学校側が工夫を凝らしている状況です。

 しかし、こんな子もいます。

「ナンバーワン捕手」山田凜虎の集大成 SNSもゲームもやらない:バーチャル高校野球 https://vk.sportsbull.jp/koshien/articles/ASV8P4CQNV8PPTQP00RM.html

 先日、甲子園で優勝した智弁和歌山の捕手、山田凜虎(りとら)君。

 現在、全国一と呼ばれる高校生キャッチャーです。

 「野球が好き」

 野球に時間を使いたいから、SNSもゲームもやらない、とインタビューに答えています。

 大抵の人は、「これだけできる子なら他の子とは違うだろう」と思うのではないでしょうか。
 しかしそれは違います。
 今、こうして既に時間の使い方が違う子がいます。この積み重ねで作られたのが、大人になった人たちです。

 今の自分には「特別すごいものはない」と思っている人は、これまでの人生で時間の使い方が「みんなと同じ」だったのではないでしょうか。
 他の子たちが「みんなやってるもの」をやらずに、自分がこれひとつと決めたことに打ち込んできてはいないと思います。

 「普通」だったならば、今も「普通」です。
 その代わり、似たような人たちは周りに沢山いるでしょう。

 だからどっちになったほうがいいという話ではないんですよ。

 これって、当たり前のことじゃないですか?

 できる人に嫉妬したり、比較したりする必要はないということです。
 本当に競争すべき相手は「似たような人たち」です。同じような時間の使い方をしている誰かのほうが、余程張り合って勝負するに相応しい相手です。

 SNSははっきり害になると既に世界的に認められています。
 国で規制を始めたところもありますが、子供のうちは特に良くない結果をもたらすでしょう。

 成長するべき伸び盛りの時に、まともなコミュニケーションの能力が育たないのは将来的に大変な損失となります。
 色々な体験をして、好きなものを発見する、知らなかった新しいものを知る、など、とにかく吸収すべきものは沢山あります。

 考え方が違えば、やることが変わります。
 自分の期待通りに動く他人も、自分と似たりよったりです。

 皆と同じように時間を使いながら、一人だけ抜きん出たい。

 そんな妄想を描く人が実際いますが、どちらかを選ぶしかないでしょう。

 同じ土俵で同じ経緯を辿りながら、違うものにはなれません。

 かくいう僕も若い頃から時間の使い方も考え方も違います。
 今になっていきなり他人と違ったわけではなく、高校生の頃からバイトをして一人で歴史の確認をするために地方に行ったりしていました。
 その当時から、各地に行き知らない人たちに話しかけ、時に郷土歴史研究家の方にお話を伺ったり、歴史の痕跡に案内していただいたりしていました。

 知らない土地ではじめて会う方に何時間も話を聞いてくるなんてことも、何度もありました。

 違う時間を過ごしていれば、皆とは違うものが育ちます。
 最初から何かを身に着けていたわけではありません。

 ずっと長いこと右へ倣えで行きていた人は、今も周りの目を気にしていると思います。
 しかし僕は今も気にはなりません。

 他人に合わせて自由な時間を失い、自分がやりたいことがやれないほうがイライラするからです。

 皆は、普通は、と人をハブりたがる人は、元々「みんなと同じ」です。まとまって動いているから、人をハブることを攻撃にできるのです。自分なら嫌だからです。

 しかし、この凜虎君のように、元々好きなことをしている子は一人でもやります。
 どうでもいい他人にどう思われたとかみんなが何をしているとか、どうでもいいのです。

 皆がハブりたがるような人が、そのうちみんなが持たない力を持ってこうして感動させてくれるのです。

 「正しいか、間違っているか」

 その尺度も、特に目的がない人のものです。
 明確にやりたいことが決まっているならば、そんな尺度自体がなくなるのです。

 そして、皆がやっているはやりのものをやらなくても、生きていけます。僕自身もそれでも生きてきました。

 どの道を選んでも選んだ道の苦労はありますが、どうせ人生は一本道。経験は二度と変えられないのですから、周りに合わせて他人と同じ経験を積んでいっても、自分が失われていくだけでいいことはないのです。

 僕は今は高校球児の彼らが、そのうちプロの場で活躍するかもしれないと想像していると、それだけでワクワクしてきます。
 これからも頑張って欲しいですね。