すっごく我慢し続けてきた、と思う人へ 無料記事

 近年発見された「心の知能指数 EQ」は、良き統治者になるために必要な要素です

 人の気持ちを汲み取ったり、人のことを考えたり、自己中とは真逆の思考ができる能力と言ってもいいでしょう

 ところが、それが「上に行けば行くほど持っていない」ということが既にわかっています

 アメリカでの調査ですから、日本はもっとひどいと思います

 なにせある調査では、EQは160の国や地域の中で日本が最低だったという結果が出ているのですから

 僕たち自身がよくわかっているのではないでしょうか

 他人に聞かないとわからないことではないと思います

 世間体を気にして見せかけているだけで、お互いに安心して知らない人でも助け合ったりなどできてていないでしょう

 「批判されて罰を受けたくない」

 アメリカの心理学者ジンバルドーが「日本の子供たちは世界一責められて育っている」と驚いた通りの育ち方を僕たちはしてきたと思います

 それはだいぶ昔の話ですから、当時の子供たちは大人になり、人を恐れ権力を持てば人を支配するようになりました

 年を取った人たちが「私をわかってくれ!こんなに苦労したんだ!」と訴えていれば、年少者たちはどうあってもそれに気を遣うでしょう

 そしてその程度のことも想像できない人たちがどんどん年を取って上に立つということが、生まれてくる子供たちや今育っている若者たちにとってどれほど窮屈なことになるか

 威張ってご機嫌を取ってもらえていた人たちは、責任を求められれば逃げます、出てきてもろくに周りが納得いく説明もせず、しどろもどろです

 それは、最近引っ張り出されてくる「偉い人」の会見などを観ていてもわかることです

 ある超大企業でそれなりの役にいた方が、仕事をやめて地方に引っ込みました

 不始末があった時の記者会見に必ず出ていた方でした

 よくありますよね

 数人の重役が並んで座っていて、企業で何かあれば記者会見を開き、最後にはみんなで頭を下げている光景は誰もが見たことがあるでしょう

 問題が起きて記者会見する際には誰が出るかは決まっていて、誰がどこに座るかも決まっていたそうです

 その中の一人だった方はこう言っていました

 「世の中のいいところも、悪いところも、全部見た。もう十分だ。」

 もう都会の大企業で働くことはやめ、田舎に引っ込みたいということで僕の故郷に移住してきた人でした

 日本では、誰もが似たような体験をしている、と考えていいでしょう

 「わかっていても言えない」

 そんな状況が沢山あるでしょう

 内側では外側と全く違う「支配的な顔」をした人が、外ではいい顔をして尊敬さえされているという光景が

 僕は加藤諦三先生といて、当然彼もやられた側なのだが、いつの間にかやる側に変わっているのだと知りました

 「悪者を倒さなくては」と戦いに行ったからです

 一緒に悪事を犯しているのは仲間なら当然かもしれません

 ただ、「仲間」になれる輪ならそれでもいいのですが、集団ナルシシズム化してしまうとその集団内でもいじめが起きます

 同じ意見を持ち、同じことを正しいとして生きていないと排除される

 「同じだから仲間」なのです

 「違えば敵」または「部外者」になります

 特に仕事の場で我慢している人たちは、部外者になると困りますからそうするしかなくなっているでしょう

 生きるために社会で理不尽に耐え続けなくてはならないならば、自尊心は下がるし、生きるのも嫌になるし、どこかで現実逃避をしたくなるのも当然でしょう