妄想恋愛ストーカー女子にしてほしかったこと ~無料記事~

 結局、妄想恋愛ストーカーと呼ぶ人たちは誰一人として実在の僕と接しなかったので、「普通に接していた場合」の何かは一切起きませんでした。

 僕も相手を中心にした世界に登場しているわき役でしかありませんから、「僕個人が思うこと」は何も言えませんでした。相手をどうするかしか考えていません。とにかく自由を取り戻すしかない状態でしたから。

 「普通に接する人」になれてからでなくては、人間関係なんて始まりません。
 しかし相手は僕にやらせたいことが初めからあるので、僕自身の思うことは知りたくもないのです。

 最初から相手の思い描く過去からの続きがありますから、僕は存在していないのです。

 相手の中に、自分を中心に解釈した僕が記憶として残るでしょう。
 そして何を考えていたのかはわからない、「でもこれは酷い、これは普通じゃない」と評価する。彼女たちにはそれが限界でしょう。

 過去の記憶の続きを一緒に生きる人は、この世に存在してはならない人です。

 覚えておいてください。「私を受け入れてくれる人」という絶対的な安心を得られる親代わりを求める人は、その相手はこれから一緒には生きて行けない消えていくだけの存在なので、離れること前提で考えなくてはなりません。親代わりはいなくなる。それが自然です。

 誰だって、親と死ぬまで一緒に生きていく、なんて思わないでしょう。自分は気にもしていないのに自分の気持ちをわかってくれて味方になってくれて、そして知らないうちに消えていくだけなんですよ。

 それが親代わりを求める人が探している「誰か」です。
 一緒に生きていく人に選んじゃダメなんですよ。夫婦になんかなったらだめですよ。

 過去からのストーリーの中に取り込まれる人たちは、いずれ自分が現実に誰かと生きていくときには不要になる存在です。

 子供の頃の「空想の友達」と同じなのです。

 そして、空想の親たる僕がある妄想恋愛ストーカー女子にお願いしたかったのは「料理」です。

 お金を使ったり気を使ったりしなくていいので、本人も得意な料理を教えて欲しかったのです。